地球温暖化の原因が二酸化炭素(あるいは二酸化炭素を含む温室効果ガス) であるということに疑いを持っている人は多くないと思うし, 自分も疑っているわけではない.
ただ,別に疑っているわけではないのだが..., 日本語で軽く調べた感じだと,正直確証は得られないなと思った.
ググって上の方に出てくるページをいくつか見たのだが, 地球温暖化の原因が二酸化炭素であると言うことについて, 以下の根拠に基づいて解説しているように見受ける.
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二酸化炭素濃度と平均気温の相関が高いこと.
特に,産業革命以降に二酸化炭素濃度が急激に上昇していて, それに沿って平均気温も上昇していること.
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二酸化炭素に温室効果があること.
二酸化炭素は地球の放熱を妨げる効果があるため, 二酸化炭素濃度が高くなれば, 平均気温は上昇してしまうということ.
おそらくこれらは正しいのだろうと思っていて, 異論を挟むつもりは全くない.
しかし,上記のみで 「二酸化炭素が地球温暖化の原因であり,二酸化炭素排出量を削減すべき」 だと主張するのだとすれば, あくまで論理的には以下の難点があると思われる.
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相関が高いからといって,原因であるとは限らない.
もしも仮に,二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因なのではなく, 他の原因のせいで二酸化炭素濃度が大きくなり平均気温も上昇しているのだとすれば, その真の原因の方をなんとかしないと, 二酸化炭素濃度を小さくしたところで平均気温の上昇は防げないかもしれない.
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(パッとみた感じでは)二酸化炭素に温室効果があることについて, 説明の根拠となるデータが引用されていない.
特に温室効果の程度の定量的評価がない. 二酸化炭素に温室効果があったとしても, その効果は地球規模で見たら非常に小さくて, 何か他の要素(例えば太陽の黒点とか)の方が重要だったりするかもしれない.
地球温暖化の原因が二酸化炭素であるということに疑いを持っているわけではないということを再度強調しておきたい. 単に,論理的に考えたら「その説明では」まだ本当の意味では納得ができないかもしれないというだけである.
あんまり納得した気にならないことに関して, ググって上の方に出てくるページをいくつか見ただけというのが問題なのであって, ちゃんと調べればきちんと納得できるものを見つけられるのだろうとは思う.
けど,こういう重要な問題に対しては,もうちょいちゃんと論理を整理して, もっと根拠も提示するようなものがたくさんあっても良いなぁと思う. 大衆向けのページだったとしても...
おそらく学術研究ではこの両方に対してきちんと答えられていると思うので, そう言った文献を調査してみたい.
時間のあるときに...
(本当は調べてから本稿を書こうとしたのだが,思った以上に時間が取れなかった.)
もしそれっぽい文献等を見つけたら,ぜひ教えてください.